【奇形の原因と予防】

多くの奇形児を生み出した米軍の作戦

枯葉作戦とは?

ベトナム戦争中、1962年〜1971年にかけて米軍が行った作戦。

 

正式な作戦名はランチハンド作戦(Operation Ranch Hand)。

 

ベトコン(ベトナム人の共産主義ゲリラ)が隠れるジャングルを消滅させ、食糧の農作物も枯らす目的で空中から大量の除草剤を散布しました。

 

その量は1200万ガロン。(米国ガロンは約3.785リットル。換算すると4,542万リットル)

 

大義名分はマラリアを媒介するマラリア蚊や蛭の駆除でした。

 

美しい熱帯雨林が失われた後、一帯から人間と家畜の奇形が大量発生。

 

健康被害は作戦に加わった米兵にも発生しました。

 

枯葉剤の催奇性物質

除草剤の不純物ダイオキシンが奇形を発生させる主な物質と考えられています。

 

これはゴミの焼却の時に発生する、私たちの暮らしでも身近な物質です。

 

除草剤の主成分の方もアメリカや日本では散布使用が許可されていない危険な物質でした。

 

除草剤は複数の種類があり、見分けやすいように容器に色の帯がつけられていました。

 

オレンジのものが一番たくさん使われたので、オレンジ剤(Agent Orange)は枯葉剤の代名詞になっています。

 

ベトちゃんドクちゃん

一番有名な枯葉剤の犠牲者。

 

1981年生まれの下半身がつながった双子で、シャム双生児と呼ばれるものです。

 

1988年に兄のベトが意識不明となり、二人とも死ぬのを避けるために分離手術が行われました。

 

その後、弟のドクはコンピュータプログラミングを学び、就職。

 

結婚して男女の双子に恵まれました。

 

兄のドクは弟に引き取られましたが、重い脳障害で寝たきりのまま26歳で亡くなりました。

 

ベトちゃんドクちゃんに対しては日本で活発な支援活動が行われ、ドクちゃんは何度も来日しています。